3 眼




君の瞳の中に映っている僕を
ずっと、覗き込んでいた。

君が瞬きする度に、シャッターを切るように
僕が静止する。



僕たちは、山から下りてきた仙人のようだね。
だって、二人とも、こんなに髪は伸び放題だし、
僕はヒゲだって、伸ばしてる。

カーテンの隙間から漏れてくる太陽の光が
君の睫毛に当たると
それが銀色のネコのヒゲみたいに見えるんだよ。

今日は、何曜日かなぁ。

ねぇ、
また、君の瞳の中の僕を見せてよ。

ねぇ、
僕の瞳の中にも、君が映っているだろ?
ね。もっと目を開けて。
僕の眼を見てよ。

もう、食べ物がなくなってきたから
また、何か持ってきてもらおうよ。
何がいい?

今日で何日かなぁ。
外は、静かになったね。

でも、まだ、たくさん人がいるんだ。
きっと。

どんなに待っていたって、
僕たちは出て行かないのに。
馬鹿なヤツラだね。

ねぇ、何が食べたい?

ねぇ・・・








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